ブックメーカーの賭けは儲かるのか

ブックメーカーの賭けは、単なる偶然や運によって勝敗が決まるものではなく、その人の経験や知識、力量によって勝ちを引き寄せることが可能という意味で儲かると言えます。

スポーツの試合結果はサイコロを振るような意味での偶然に支配されない

ブックメーカーは、主としてスポーツの試合の結果に対して賭けをするものですが、誰が考えても分かるように、スポーツの試合結果はサイコロを振るような意味での偶然に支配されている訳では決してありません。
サイコロを振って偶数が出ればAチームの勝ち、奇数が出ればBチームの勝ちといった具合に結果が決まる賭けでは、経験や知識は何の関係もないわけですが実態はそうではないわけです。
Aチームのほうが戦力的に勝っており、ホームゲームで地の利もあるから、勝敗は五分五分ではなく70%は勝ちそうだなどということはおそらく誰もが予想するような内容でしょう。
もちろん、この程度のことであれば胴元も簡単に予想するわけで、Aチームの勝率が70%だからという理由で賭けに勝てる確率も70%などという甘いことにはならないのは事実です。
そこまで容易に勝てるものではありません。
このような場合は勝ち目が高いと考えられるAチームの倍率は低めに設定されてしまうからで、要するにAチームに賭けて勝ったとしても賭け金は2倍にはならず1.5倍とか1.3倍などにしかならないわけです。

胴元が判断した勝ち目は必ずしも正確なものではない

ですが、経験や知識、力量が結果を左右するというのはここからが話の本番です。
そもそも、ブックメーカーが出しているオッズとは、胴元が考える各チームの勝ち目が反映されています。
胴元が、このチームは勝ち目が大きいと判断すればオッズは低くなりますし、このチームは勝ち目が薄いと判断すればオッズは高くなるということです。
あくまで胴元が判断した勝ち目であり、それが必ずしも正確なものでも何でもないことに注意する必要があります。
率直に言えば、胴元以上に正確に勝ち目を判断することができれば、この手の賭けでは十分に儲かるということです。
そのためには何よりもまずそのスポーツについて人並み以上に詳しくなる必要があります。
チームや選手、試合会場などについて様々なデータを集め、試合結果を人並み以上に確実に予測できるようになることです。
重要なのは胴元以上に確実に予測できるようになることであって、何も100%確実に予測できる必要はありませんし、普通に考えてそのようなことは不可能でしょう。

胴元を出し抜くような適切な判断ができるかどうか?

このようにしてそのスポーツに詳しくなった結果として、オッズから判断してこの胴元はAチームが勝つ可能性を70%と判断しているようだけれども、実際には80%以上の確率で勝てそうだと思えば、オッズが低くともAチームに賭けることで確実に利益を手にできるでしょう。
逆に、今回の胴元の予想は甘く、確かに上辺はAチームが有利そうに見えるけれども実は大きな穴があって、この試合での勝率はせいぜい5割だと確信できたとすればどうでしょうか。
Bチームに賭ければ良いわけです。

ポイント
Bチームの勝率も5割程度ある状況で、オッズは間違いなく2倍を超えるものになっているはずですから、このような状況を何度も繰り返せば確実に利益を出すことができます。
このように、胴元を出し抜くような適切な判断ができれば、単純な丁半賭博のようなものとは性質の異なる賭けができることが分かるはずです。
もちろんこれも甘いものではありません。
胴元自身ももちろん勉強して判断を磨いていますから、こちらはその上を行く必要があります。

控除率の分を含めて胴元を上回る確実性を生み出す必要がある

しかも、どんなギャンブルにもある控除率の問題もありますから、利益を出すためにはその控除率の分を含めて胴元を上回る確実性を生み出す必要があるわけです。
しかしながら、控除率は決して高いものではありません。
高くても10%以下、多くは5%程度でしょう。
これは日本の公営競技からすれば驚くほどに低い数字ですし、日本ではまだ合法化されていないカジノと同程度です。
そして、カジノのゲームの多くは運によってのみ結果が決まり、実力や経験は一切意味を持たないままに控除率が差し引かれるのに対して、ブックメーカーの賭けはそうではないことに留意する必要があります。
要するに、非常に低い控除率でありながら、実力や経験が完全に反映される賭けはこれ以外にそうそうあるものではありません。

日本のプロ野球は海外のブックメーカーに対しては狙い目

このようなスポーツベットの対象は世界中に広がっています。
メジャーなものはやはりサッカーやテニスなどのように全世界で一定のファンがいるようなものですが、野球やバスケットボール、ラグビー、アメフトのように一部の国でコアなファンが多いものも含まれます。
例えば日本のプロ野球は、やはり情報量の面から日本人が有利なことは間違いないでしょうから、海外のブックメーカーに対しては狙い目なことは間違いありません。
大相撲などもそういったものに含まれるでしょうし、競馬に至っては、公営競技として収支プラスの人であればブックメーカーなら控除率を考えても大きな利益が出せるはずです。

 

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